明日天気になあれ 舞台写真
二年近く病院で暮らし、亡き妻からプレゼントされた 爪切りを使う小倉、一か月余り前に入院してきて歯 磨きをしない小倉を理解できない坂西。長い爪が気 になって 仕方のない小倉。二人はいつも平行線。 |
いつもカーテンを閉め切って閉じこもる本橋は 二人 の虫歯だ水虫だなどという話にうんざりしている。部下 が 見舞いに持ってきた鉢植えにも 根付きだからと気に入らなく 捨ててくれと看護師の信江に託す |
今日は新しい患者梅田和夫が入ってくる。カーテン の向こうで母親のみちが パジャマの裾を入れろとか 靴下をはけとか うるさく言っているのを 聞く二人。 二人は仕方なくみちの言うように 裾を入れ靴下をはく |
周りを拒否している本橋も みちがカーテンを開けると裾を入れ 今まさに靴下をはいているところであった。ほうら見ろとばかりに息子に見せるみち。 本当だ!と驚く和夫。息子が心配で色々煩いみち |
みちは帰るとき 縁起物だと 鉢植えの南天を皆に 配る。根付きが気に入らない本橋も 少し周りを気にしながらも これを受け取る。 |
新米の看護師由美は採血もなかなうまくいかず病室 は大騒ぎである。信江に頼みたい和夫ともう一度だけと 見守る信江。プライドのある由美。 |
この騒ぎに 由美のことを 我社なら首だ、本も読めぬと怒る本橋。息子の大騒ぎに心配をして飛び込んでくる 母親みち。 |
坂西の妻邦子が見舞いに来る。二人は 第一子を 不慮の事故で亡くしていた。邦子は第二子をもうけ て立ち直っているように見受けられていたが、、、。 |
邦子は仕事に喜びを見出していた。子供に寂しい思いをさせたくないと望む坂西。こどもを実家に預けては 東京での仕事を望む邦子。 | 邦子のことを キャリウーマンなどではなく 割烹着のよく似合う家庭的な奥さんだと言う信江に 戸惑う二人。 こののち 坂西は妻に 離婚届を、、、。 |
この日 本橋の妻靖子が病院に来ていた。家庭を顧みず仕事ばかりの夫に靖子はうんざりしていた。靖子は義父の看護のために 三日だけやってきたのだ。 | 本橋が入院して十日目にして部下の岡崎がやってくる。本橋の後には岡崎が就き これまでの本橋の仕事をやり方が古いと破棄され再就職を求められる。 |
怒り狂う本橋。これまでどれだけ家庭を犠牲にして 会社のために尽くしてきたかを語る。子供が 妻が 家が 父がと思いを語る本橋。 |
私たちの仕事は人間を捨てて行くのだ、本橋もそうして生きてきたのだ、と語る岡崎 。これまでの夫の苦しみを理解する靖子。 | これまでのキャリアを無くした本橋に 感謝の気持ちと うちへ戻るように求める妻靖子。靖子はその気持ちをこめて 周りとのかかわりを遮断するカーテンを開ける。 |
家族っていいものですねえ と坂西。あたたかかい空気が病室を包む。そんな中で小倉は ベッドの上に倒れこむ。 |
初雪の朝。小倉がいなくなった病室、日常が始まる。相変わらず由美による採血、にぎやかな朝。今日は坂西の退院の日である | 明日は由美の父親の墓参り はれてほしいなあ。 坂西は願いをこめて 明日天気になあれ! と叫ぶ。 |
そこへ邦子が 坂西を迎えに来る。本橋からは二人の子供へのプレゼントが。本橋は周りの人との交流をすることができるようになっていた。 | 坂西夫婦は仲良く帰っていく。和夫と本橋は二人残される。本橋は亡くなった小倉へと思いをはせる |
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