冥途の飛脚 「梅川・忠兵衛」

 

            

  



作・近松 門左衛門
脚色・森安 二三子



森安 二三子
森 弥太郎
演出


2009年 11月14日・15日
郡上市総合文化センター・大ホール


          

        入場者数  約 410名

配  役

梅  川 忠 兵 衛 八 右 衛 門 孫 右 衛 門 忠 三 郎
のむら ゆみ 奥田 康誠 和田 裕 森田 久男 笠野 功一朗
妙  閑 伊 兵 衛 豊  川 鳴 戸 瀬
直井 文子 名畑 博幸 長棟 たか子 河井 栄子 大城戸 あおい
節季候 (捕手) 巡礼 (捕手) 捕  手  捕 手 親 方 
直井 悟 川上 朝史 酒向 弘之 森 弥太 三嶋 友美


舞 台 写 真
女郎梅川と恋仲の 飛脚屋 亀屋の養子忠兵衛は 身請けの手付け50両は払えたが 
後の金のあてもなく いっそ 心中しようかとも思うが、、、。
客の金に手を付けてしまっている忠兵衛は 
思案に暮れながらの帰宅をする 
亀屋では 最近の忠兵衛の様子を
母親の妙閑が案じていた
忠兵衛が帰ると八右衛門が金の催促に来ていた。忠兵衛は八右衛門の金を使い込んでいたのだ。正直に訳を話し待って貰う事に、、。 妙閑に 早く金をお渡ししろと言われて忠兵衛は
しかたなく そこにあった鬢水入れを八右衛門に
妙閑に言われ 一筆書いてくれと頼む忠兵衛 無筆な妙閑に でたらめな受け取りを書く 
八右衛門。奥を気にする忠兵衛
お武家へ届ける300両を 今日は忠兵衛に
持って行ってくれと頼む妙閑
勇んで出かけた忠兵衛だが、気付くと足は廓の方へ向いていた。顔を見るだけならと忠兵衛は、 梅川は身請けしようとする田舎の客を嫌って
抜け出し 忠兵衛との茶屋へやってくる
遊びに誘う朋輩に 身請けの約束の日切り切れが来ている 自分の境遇を話し泣き崩れる梅川
恋する傾城の悲しみを 唄う梅川 三味線の音に誘われ 八右衛門が入ってくる 八右衛門を嫌った梅川は衝立屏風の裏で聞き耳
八右衛門は今の忠兵衛の窮状や偽の50両の話などことごとく暴露し 廓に近づけるなと 話す 忠兵衛は 思わず中に乗り込む 怒り狂う忠兵衛は 弾みで金の封印を切ってしまう。驚く皆。しかしこうなっては取り返しがつかない
qwew
破れかぶれの忠兵衛は 八右衛門に返す金で争いに。梅川は思わず飛び出し八右衛門に詫びる 軽はずみなことをしてしまった忠兵衛を
叱り諭す梅川
「この金は養子のときの持参金」と 梅川を請け出す忠兵衛。初めは半信半疑の梅川もやがて、、、
八右衛門は 50両の金を受け取り
手形を返して去る
一刻も早く廓から出たいという忠兵衛。手筈があるという清。せっかちさにあきれる梅川 「あの金はお武家の急用金。」泣き出す梅川。
もうあるのは 死のみである。
この世で生きられるだけ生きようと 
逃走を決める二人
お互いの回向をしようと話す忠兵衛の姿は
獄門首のそれに似て、、、、、。
一刻も早く廓を出たい忠兵衛は金にまかせて
その手筈を整えさせ挨拶もそこそこに、、、。
「千日名残を惜しんでも」という清の言葉に
刑場の事を思い嘆く忠兵衛
忠兵衛の故郷新口村には 色々な変装を
した捕り方が 集まってきていた
最後の死に場所にと 忠兵衛の故郷に
やってきた二人


縁を切り養子に行き、継母へきがねをし
家を訪ねることもできぬと嘆く忠兵衛


馴染みの忠三郎の家で潜む二人。
懐かしい 昔の知り合いの姿を見て 心和む


偶然 忠兵衛の父親 孫右衛門が通りかかり
溝の氷にすべり 鼻緒を切らせて倒れこむ

思わず飛び出した梅川は せめて少しでも
嫁の真似事をと願い 優しく介抱する。
見知らぬ若い女の親切を いぶかしむ
孫右衛門だが すぐに 悟る
息子を惑わせた傾城が憎いといいながら
父親の悲しく辛い心の内を話す 孫右衛門
嫁にまで辛い思いをさせてと 孫右衛門。
持ち合わせた御坊普請の奉加金を路銭にと渡す
世間がたたぬと顔も見ずに去る父親。
泣き伏して詫びる忠兵衛。
ついに追っては在所の家並みを片っ端から家捜しを始める。忠三郎は二人をあわてて逃がす
追っ手を逃れて行く二人だが 梅川のほうは
精も魂も疲れ果て、、、
済まないと詫びる忠兵衛に 20日余りの
つかの間の喜びを語る梅川。
自分がいては 足手まといになる。
「早く逃げて」と 梅川は己の喉に 刃を
親より先に死なせるなという孫右門の言葉にも
従えず己が死ぬ事もできず二人は捕らえられる
二人が無事に逃げおうせたと孫右衛門が お礼のお参りに行こうとする時 「引っ捕らえたぞ」と 先刻親切に逃がしてくれた忠三郎は 
梅川を この傾城めが と 足蹴に
嘆く父親の 目の前での己の顔を隠したいという
忠兵衛の願いを叶えて 喜ぶ梅川だが、
忠兵衛は それを押しのけて父親の方へ。
一人取り残される梅川
安永7年12月7日 忠兵衛は千日前で処刑された。「お前様の回向はこのわてが必ず、、」
この言葉の通り 梅川は年季を終え 忠兵衛の借金を返済し、
   尼になって 50余年の間 忠兵衛の菩提を弔ったという。     
秋冬の 花ももみじもおしなべて 今はこの身を 西にもとめん         享年83歳

                                                                             TOP

               お客様の声

 

初めて見ました。声がよく聞こえなかったので ピンマイクがあるといいと思います。」

 

とても感動しました。ありがとうございました。

 

素晴らしい演技で感動しました。今後も ご活躍を期待します。

 

初めの方、少し重かった。終幕が良かった。

 

郡上北高校演劇部顧問をしています。ともしびの劇は今日初めて見せていただきましたが、たいへん勉強になりました。来年もぜひ見せていただきたいと思います。   林

 

郡上の歴史や民話などを モチーフにしたものがあったら楽しいと思います。素敵なお芝居をありがとう。

 

涙が出て 感激しました。

 

皆さんの細やかな熱演 感動しました。

 

開演時間を早くして 終了時間を遅くとも 4時頃までにしていただけると良い。演技は素敵でした。

 

主役以外の人の声が聞き取りにくかった。

 

とても素晴らしい。次回を楽しみにしています。

 

とても面白かったです。

 

熱演に感動した。今後も永く続けてください。

 

長年続けておられることに 敬意を表します。劇団が益々御発展されることを祈っています。

 

劇団の皆さん これからも素晴らしい芝居をたのみますよ。今晩はありがとう、感動した。

 

思わず泣けてくるような 迫力のある演技が 素晴らしかったです。

 

出演者の皆様の熱演に 感動しました。                                 

 

奥田君の演技、良かったです。ただ、もう少し恋に狂った狂気のようなものがあると 深くなったのかも。歳をかさねた時の彼の忠兵衛を もう一度見てみたいです。熟練の皆様の演技が 重みをつけていて 流石だと思いました。「梅川」は最高ですね。

 

台詞がたいへん上手でした。景色も良かった。

 

観皆さんの熱意が伝わってきて 良かったです。

 

なんて いらいらする話でしょう!

 

初めて観劇しました。こういう機会を与えていただき 嬉しかったです。

 

忠兵衛、梅川 以外の役の台詞が いくつか聞き取れないところがあり 惜しかった。全体の雰囲気は良かった

 

熱演で良かった。

 

皆様の努力に感激しました。日々の生活の中でたいへんでしたね。今後 時間の事を一口申しますと、主婦の意見として 午後は1時より 4時頃までに終わってくださるよう期待します。

 

たいへん良かったです。

 

年月が経つたび良くなり、良かったと思います。

 

初めて観ました。感動しました。壺阪寺の物語 「おさと・沢市」 希望します 良かったです。

 

熱演で演出もていねいに心配りがされていて、長時間でも飽きずに最後まで見ることができました。他の劇団に比して、少しテンポが遅く(流れ、喋り方)間延びした感じがします。現代のTVの若手芸人の喋り方に耳が慣れている事もありましょうが。

 

皆さんたいへん演技が地についていらっして 引き込まれました。次回は笑いのある楽しい芝居を期待します。

 

一人一人の役者が魂をこめて熱演されて素晴らしかったです。今後もご活躍を期待します。

 

生きようとしていました。

 

梅川、忠兵衛の熱演、感動しました。若い方たち 頑張ってください。

 

それぞれに素晴らしく ベテランばかりです。たいへん良かったです。次も待っています。プロ級 おめでとう  ございました

 

真に迫った演技に感動しております。

 

毎回見せていただいています。今回はたいへんお上手で 見やすうございました。本当に上達されてこられて ご苦労様でした。次回を楽しみにしています。やっぱり 和現代ものがいいですね。頑張ってください。

 

はじめて拝見しました。梅川忠平衛を 普通の芝居にすると リアルすぎて「その金 使っちゃダメだろ。アホか、お前は」みたいに単純に思ってしまいます。

 

ハッピーエンドのストーリーが好きですが たまにはこういうのもいいかな。今年は迫力があってよかったと思います。  

スタッフ

演出
森安 二三子 森 弥太郎
舞台監督 直井 悟
舞台美術
斉藤 泰
大道具制作 三嶋 友美 名畑 博幸
衣装 のむら ゆみ 大西 春子
小道具 長棟 たか子
時代考証 酒向 弘之
三味線 唄指導 古池 五十鈴
照明 音響 効果 ステージクリエイション
制作 森田久男 古池五十鈴 直井文子




舞台セット プラン by 斉藤

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