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生活が苦しく 他の主婦たちとともにスーパーから定価以下の価格で品物を持ち去ってきたアントニアは帰ってきた夫のジョバンニから隠すため友人のマルゲリータのお腹とベッドの下に隠す。
急にお腹が大きくなったマルゲリータに不審がる夫に妊娠していると嘘を言うアントニア。
ジョバンニは今日のスーパーの騒ぎや食堂での騒ぎなどについて話し そういうことをする者たちを非難しアントニアにはそんな事の無いようにと話す。夫が食事をしたがるので 高いうえに物がなくて買えないから
と隠し損ねた犬や小鳥の餌を進める。怒る夫にマルゲリータから何か借りてくるとアントニアは出かけて行く。
商品強奪の嫌疑で この貧しい家に一軒づつの家宅捜査に来た巡査部長は 毛沢東語録を所持しており自分たちは権力の奴隷、支配階級の手先だと自嘲する |
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アントニアとともに家に来たマルゲリータは 踏み込んできた警官にお腹に触られそうになり 泣きじゃくっていた
やっと逃げ込んだところに中央警察の刑事が家宅捜索にやってくる。
おびえるアントニア。 |
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ジョバンニは先ほどの巡査部長の言葉を借りて 警察など番犬みたいでうんざりだろうと言って怒りを買い手錠をはめられる。
家宅捜索が職務だという刑事に アントニアは自分たちのような苦しい思いをしている庶民ではなく 企業のほうこそ不正をしているのではないか調べるべきと訴える。
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警官たちが商品を隠しているベッドに近づく。
アントニアはマルゲリータが急に産気づいたと嘘をつくが、そこへちょうど救急車がやってくる。慌てる二人
行きたがらないマルゲリータに 刑事は 最近の出産は 移植手術などもできるからと 救急車に乗せようとする。
仕方がないので 服を着るからと男どもを外に出し 運転手に助けてもらおうと話す |
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ところがその時 オリーブの酢漬けの袋が破れてしまう。
破水だ 出てしまいそうだと 大騒ぎする二人。
毛布にくるまれてマルゲリータは警官に支えられ アントニアと出ていく。
残されたジョバンニはあまりもの空腹に 犬猫用の缶詰の封を切る。
外は例の強奪の調べで大騒ぎである。
ジョバンニは ウサギの頭で粟のスープを作ってみる。 |
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ジョバンニが スープを作っていると 他の者たちとともに金も払わず 電車を止めて夜勤にもいかずに帰ってきたルイジが 妻のマルゲリータがいないのでやってくる。
そして犬猫用の缶詰や粟のスープをうまそうに食する。
拾ってあったオリーブを食べてしまったルイジに マルゲリータのお腹から出てきた 子供用の食べものまで食べて!と非難するジョバンニ。
こどもはできない身体だと思っていたルイジは妻の妊娠を聞き 驚き心配する
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マルゲリータがアントニアと出産センターに行ったと聞いたルイジは病院に行くために二人で出かけていく。
運転手に協力してもらって 無事に帰ってきたアントニアとマルゲリータは二人でお腹に品物を隠して 義父の物置小屋に 持っていくことにする
外では警官がパトカーから見張っている。
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そのころ ジョバンニとルイジはトラックがスリップして横倒しになったところに遭遇する。
巡査部長に頼まれて 荷物運びを手伝うが 中身が 米や砂糖や小麦粉であって他の国に横流ししようとしていることに気付く。
それに気付いて 袋を持ち去る人々。
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ジョバンニは二か月後には失業してしまうことを知らされる。
真正直に暮らしていることを誇りにしていたジョバンニは その誇りだけでは生きていけぬと自分も袋を持ち去ることにする |
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そのころ品物のかわりに野菜を詰め込んで帰ってきた二人のところに刑事がやってきて 腹の中の盗んだ品物を見せろと迫る。
アントニアは嘘の奇蹟話をでっち上げ信じないと罰が当たると刑事を脅す。 |
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タイミングよく電気料を支払わなかったため電気が止められ いきなり暗くなったため 奇跡を信じなかった罰でめくらになってしまったと思い込む刑事。 |
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アントニアの策略で刑事は洋服ダンスの壁に思いっきり頭をぶつけてしまい気を失う。
息も止まってしまったようである。 |
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二人は人工呼吸のために自転車の空気入れで刑事の口に空気を送り込む。
刑事のお腹はみるみる大きく膨らみまるで妊婦のようだと吹き出す二人。
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刑事に追われ家に帰れずどうしたものかと考えあぐねているところへ葬儀屋が棺桶を持ってくる。
届け先が留守で困ったため二人に預かってくれないかと相談する。 |
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ジョバンニは棺桶に盗んだ品物を隠して怪しまれることなく 家に帰ることを考えつく。
アントニアとマルゲリータはとりあえず刑事の死体を洋服ダンスに隠して残りの品物を物置小屋に運んでしまおうとする |
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そこへ棺桶を持った夫たちが帰ってくる。
困って隣の部屋へ逃げ込むマルゲリータ。
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男たちは妻から隠すため 盗んだ品物をベッドの下に隠す。
もともとアントニアの盗んだ物も隠してあるのでベッドの下からはみ出して、えらく沢山に見えると訝るルイジ。
棺桶は洋服ダンスに隠すが、中に刑事が吊るされているのでちょうど棺桶の中に刑事が入る形になる。 |
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出てきたアントニアを見たジョバンニは 移植手術を受けたのかと驚く。
アントニアはそれを否定せず妊婦を装う、 |
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また洋服ダンスの扉はきちんと閉まらないためにしょっちゅう開き それをお互いに気づかれぬようにと、ちぐはぐな会話と 焦りが続く |
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この窮地から逃れようとするアントニア。
妻の移植妊娠を信じ いたわろうとするジョバンニ |
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ジョバンニの父親が 間違えて届いた手紙を持ってくる。
ガス、電気、家賃の支払いが出来ていないことが露見する。
怒る夫に お金がなくて食べるのがやっとだと言うアントニア |
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そのうえ昨日アントニアがスーパーから不当な価格で品物を買ってきて 父親の物置に隠していたことまでばれてしまう。
また 妊娠も嘘で盗んだ品物を隠していたのだと打ち明けるアントニア。
怒り狂うジョバンニ
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アントニアは 本当のことを知ろうとせず 党の言うまま、目をそらして物を見ようとしないジョバンニにあいそをつかす。
ここで実はジョバンニも今日、このままでは生きていけぬと 物を盗んできたことを打ち明ける。
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品物を棺桶に隠して持ち出そうとする夫たち。
洋服ダンスの中には 刑事の死体が・・・!
見えるぞ見えると 刑事が出てくる |
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外では立ち退きを迫られた民衆とこれらを抑え込もうとする政府との衝突が激化していた。
とうとうジョバン二が声を上げる。
断固として俺たちの物を取り戻すんだ。
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これからは自分自身のために働くんだ
人間らしく生きるために。
もう家畜みたいな生き方はたくさんだ! |
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