女の一生

1989年10月14日、演出・高田英太郎

 
 
 

勝ち戦、正月、女主人しずの誕生日と
今日は堤家にとって目出度いづくめの日の
誰もいない部屋に入ってきたけいがそこにあった
しずへの誕生日のプレゼントの櫛を思わず頭に
さしてしまった所を見つかってしまう。
けいは今帰る家さえなくしていた。
数年後けいは堤家のお手伝いとして
てきぱきと働いていた
次男の栄二とけいはお互いに思いあっていた
しかししずが望んだのは、長男伸太郎の妻になれと
いうことであった
大恩あるしずにけいは、いやと言うことができなかった
30すぎてもまだ縁談のまとまらない総子の見合いの日、
けいは仕事仕事で忙しくしている
伸太郎は憂鬱そうな顔
お前が女にしかないものがないとわかったのは
栄二が家を飛び出したその時さ」
伸太郎は、栄二とけいが思いあっていたことに
気付いていた
栄二は特高追われる身になっていた。
久しぶりに帰った栄二はおじの章介から
伸太郎と一緒になった時のけいの気持ちを知らされる
栄二は心を打たれる
そんな栄二を特高に付き出したけいを
娘の知栄は激しく責め父親と同じように
家を出て行ってしまう
刑務所にいる栄二の妻が死に、その子供を引き取る準備を
している時伸太郎が帰ってくる。
知栄の夫が召集されたので家へ帰らせたいと
思ってやってきたのだ。
けいは伸太郎にも帰ってきたらどうかと進める
一度は離れ離れになった家族が
一つに戻るかと思われたのに
伸太郎が突然息を引き取る
終戦の焼け跡に栄二が出所してくる
再び家族と離れ離れになってしまったけい
「ほんとうのわたしはどこにあるんだろう。
私の人生はなんだったんだろう」
「今までの日本の女性はそういう生活が多すぎた。
だが、これからは変わっていくだろう。」
あのつらい別れ以来
けいと栄二との心がはじめて通い合う
キャスト
               
                 
             
                 

特別出演

堤千栄 きよ きよ 刑事
谷口志保美 平瀬祥千絵 野邑理絵 田中義久

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